ビルマ語(ビルマご)は、シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派(チベット・ミャンマー語派)に属し、ミャンマー連邦共和国の公用語である。ミャンマー連邦の総人口約5,114万人の約70パーセントを占めるビルマ族が母語とする言語で、他にバングラデシュ・マレーシア・タイなどにも話者がいる。なお現在のところ、日本の公教育においては東京外国語大学及び大阪大学外国語学部で専攻語として開講されているのみで、専門的な学習の機会や場は多くない。ミャンマー語と呼ばれることもある。
 
ミャンマーは,インドシナ半島西部に位置する共和制国家。中国,ラオス,タイ,バングラデシュ,インドと国境を接し,東アジア,東南アジア,南アジアが出会う地政学的に重要な場所に位置しています。人口は約6,242万人(2011年 IMF推定)で,ビルマ族が約70%を占め,そのほかシャン族,カレン族,カチン族など135の少数民族が居住。国民の約9割が敬けんな仏教徒で,女性を含めた多くの国民が「徳」を積むために一時的な出家をすることでも知られています。なお,2005年後半から2006年3月頃にかけて,独立以来長年にわたって首都だったヤンゴンから,その北方約300kmに位置するネーピードー(移転後に命名)に首都機能が移転しました。
 
ミャンマーの歴史は11世紀半ばに成立したビルマ族による最初の統一王朝・バガン王朝に遡ることができます。19世紀には英国領となりますが,アウン・サン将軍の活躍もあり,戦後1948年にビルマ連邦として英国からの独立を果たしました。1960年頃までのミャンマーは,米,宝石,木材などの産地として東南アジア有数の豊かな国として知られていましたが,1962年,軍事クーデターによりネ・ウイン将軍(のち大統領)による社会主義政権が成立すると,主要産業の国有化など社会主義的な経済政策が進められるようになりました。