朝鮮語(韓国語)はどこで使われているのでしょうか? 
現在、ハングル文字を使用した朝鮮語を母国語として話す国は大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の2国ですが、その他にも中華人民共和国やロシアの朝鮮民族の人々や、在日朝鮮・韓国人、移民による在米韓国人など、韓国語は朝鮮半島以外でも幅広く話されている言語です。同じ民族である韓国と北朝鮮は同じ言語を使っているのですが、悲劇的な南北分断による数十年間の隔たりのために北と南ではかなりの相違が生じているようです。ここでは韓国で話されている言葉「韓国語」について述べて行くことにします。

ハングルとはどのような文字でしょうか?
高句麗琉璃王の時代から漢字が公式文字として使われていましたが、1443年に朝鮮王朝の4代目王・世宗(セジョン)大王とその学者たちが韓国固有の文字を創製し、1946年に「訓民正音」という名で公布されました。これが独創的で科学的な驚異の発明品「大いなる文字」ハングルの誕生です。現在使用されているハングル字母は基礎母音字母10個、合成母音字母11個と基本子音字母14個、合成母音字母5個です。

ただこれらは単なる字母に過ぎず、「子音字母+母音字母」という形で最低2個から最高4個まで組み合わさって初めて一音節の一文字となります。3個・4個の字母で成り立つ文字は「子音(初声)+母音(中声)+子音(終声)」という音の構成になりますので、Kot , Kim , Pak などローマ字だと3文字になってしまうのをたったの一文字で表記することが可能です。この音節末の子音(終声)は日本語の仮名では正しく表記できません。これらの2個から4個までの字母のコンビネーションでなんと9,576字もの表記ができてしまうのです。

文法にはどのような特徴があるのでしょうか?
韓国語はトルコ語・モンゴル語・日本語などと同じウラル-アルタイ語系に属しています。特に日本語とは非常に関係が深く、同じ無声調の膠着語で、語順や助詞の使い方は酷似しています。英語のように、語順を変えて訳していく必要はなく、日本語で普通に話す順に置き換えて行けばほぼ大丈夫なのです。ただ、どの言語にしてもいえますが、用言の活用、連体形、発音の変化の規則など難関な点もあります。

発音は難しいのでしょうか? 
韓国語は母音・子音共々日本語に比べてはるかにバラエティーにとんでいます。例えば同じ「パ」でも平音の「パ」の他にも日本語にはない「激音」の「パ」や「濃音」の「パ」があり、母音の「ウ」にしても口をすぼめて発音する「ウ」と口を横に開いて発音する「ウ」があります。また、音節末の子音<終音>も慣れないと聞き取りづらいと思います。長母音と短母音の区別については割と曖昧なのでそこまでナーバスになる必要はありまん。漢字の影響もあり、日本語と発音が似ている単語も多くあります。

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